ソウル照覧

ソウルシリーズと趣味の民俗学・歴史等を考察しているブログ

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~07~

 

f:id:rouran369:20201025172018j:plain

 

<吹き溜まりの天使>は樹木のような見た目をしている (2・3)

本稿において天使の正体はサリヴァーンではないかと考察している。

 

だが、ロスリック城にはサリヴァーン像(?)と思われるものの他にも、<天使>の候補と成り得る像がいくつか存在する。

 

最も知名度が高いのは、世界蛇に羽がついた像だろう。羽自体が<天使>に

繋がる手がかりと考察することができるし、世界蛇自体がシリーズを通して、

物語に深く関わってくる存在であるため、こちらも充分<天使>候補に足る存在だと言える。

 

また双王子の部屋の前にも、王冠を被り羽を生やした男性の<天使>を象っていると

思しき像があるなど、ロスリック城のあちこちに、<天使>を思わせるモチーフが散らばっている。

 

その中で、<蛹>が召喚する<吹き溜まりの天使>は飛び抜けて異質であると言える。

 

<吹き溜まりの天使>は一見、羽が生えた人の形をしているが、よく見るとその羽は白色ではあるが羽毛ではなく、木の枝あるいは根っこを思わせる質感をしている。

 

外見上で言えば、間違いなく羽が生えた世界蛇にも負けないインパクトを持っていると言えるが、この点に今一度注目していただきたい。

 

実のところ<吹き溜まりの天使>の他に、「木の枝か根っこに似た羽」

背中から生やす存在がただ1人だけいる。法王サリヴァーンである。

 

多くの灰の諸兄姉らがご存知のように、法王サリヴァーンは体力が減ると、背中から黒い羽を生やし第2形態へと移行する。

 

この際にサリヴァーンが生やす羽のディテールに注目していただきたい。

羽と言っても、よく見るとまるで無数の木の枝か根っこの集合体を思わせる見た目である。

 

そう、サリヴァーンの羽はまるで<蛹>によって際限なく喚び出される<天使>と、同じような特徴を有しているのである。

 

 前述したとおり<天使>の候補としては、これまで世界蛇の天使像や王冠を被った男性像、そしてロスリック内に像が建設されたサリヴァーンが挙げられる。

 

しかしその中でロスリックの政情に深く関わっていた可能性を持ち、且つ樹の根や枝のような羽を持つ人物としてはっきりと描かれている存在は、ダークソウル3の本編中においてサリヴァーンのみである。

 

もちろん、それだけで<天使>の正体がサリヴァーンであると言い切るつもりはない。

 

何せロスリックのフィールドには像の他にも、我こそは天使!と言わんばかりに、<天使>を想起させるオブジェクトが様々に配置されているのだ。

 

この内のどれかが天使を示すものに違いないと筆者も考えてはいる。いかにもそれらしきものを並べ、さあてわかるかな?と仕掛けている開発側の声が聞こえてくるようだ。

 

フィールドに配置された複数の候補の中から<天使>を見出さねばならないとすれば、それにはやはり最大のヒントであろう<吹き溜まりの天使>をもっと掘り下げていく必要があると言える。

 

むしろ話はここからだ。なぜサリヴァーンと<吹き溜まりの天使>の羽の共通点

それほど重要であるのか。その点をこれからさらに詳しく述べていく。

 

 

~次回に続く~

 

※ダークソウルの解釈はこれが正解というものがなく、どう解釈するかは個人の自由です。あくまで一つの考察としてお楽しみください。