ソウル照覧

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【ブラッドボーン考察】上位者の悪夢を作り出す能力について

 

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 上位者の悪夢は思考の形を観測する能力なのか

 

我々人間は上位者の悪夢に、お化け屋敷に入れられた人よろしく、なぜ翻弄されるだけなのか。

 

その原因は今の時点での人間は、宇宙の形を外から眺めることができないからだという仮定を元に、上位者の悪夢を使役する能力について考察してみる。

 

これを人間の思考に当てはめてみる。人間は宇宙を外側から見るどころか

自身の思考すら物質的な意味で外から眺め、形として捉えることすらできない。

 

「客観的に物事を考える」と言っても、それすら言わば意識的なもので、

外側から考えてみたという何らかの物証となるものがあるわけでもない。

 

このように考えると実のところ、人間が思考や意識で感受するほとんどのことが、

予想という形でなんとか捉えているということになり、

そしてその予想に近い感覚と思考でこの世界は成り立っていることになり、

すなわち確かなことなどほとんど無いとも言える。

 

もし人間が自身の思考を完全に外側から形として捉えることができるのであれば、

つまり何らかの形で観測できるレベルまで達しているのであれば、

思考そのものを外側からも理解しているのだから、

この宇宙で予想すること自体が必ずしも必要でなくなる。

 

思考による予想が必要でない、すなわちすでに理解しているということ

なのだから、今存在するほとんどの”予想”など吹っ飛んでいってしまうだろう。

 

人間にとって宇宙を含めたこの世は”確かに存在する”ようで、

しかしそれは”予想することで世界を認識する者”としての人間による世界の捉え方なのだから、

 

”存在する”という感覚でさえ”予想の範疇に過ぎない”可能性がある。

そうだとすれば現実こそがまるで夢幻である。

 

そして意識や思考から生まれる「夢」もまた人間にとっては、

ほぼ主観的であって決して外側から、いわゆる客観的な視点から形(全体像)を捉えることができない。

 

だって人間は物理的に自分の思考から自分自身を

外側に置いて捉えることができていないのだから。

人類が未だ宇宙を外側から観測することができていないように。

 

すなわち、現在時点での人間とは”ほとんど確定しない・確定しているかどうか

定かではない予想の中で生きている生き物”とここで仮定する。

 

対して上位者は自分で夢を作り出し、それを空間として物理的に他者へぶつけることができる。夢や自分の思考に翻弄されるだけの人間とは明らかに異なる。

 

ここから上位者は自分の作った夢を完全に「形」として捉え、

尚且つ自分は外側からの存在として夢を把握することができるのだと思われる。

(夢の形状・全体像を把握している)

 

つまり人間が”主観的な形に近い客観性”によって

なんとか事象を把握しているのに対し、

上位者はより高度な次元で(少なくとも人間よりは遥かに)

”客観的に世界・宇宙を捉える(観測する)”ことができるということなのではないか。

人類の意識次元レベル

→自分の意識や思考の形・状態を外側から把握できない(ほぼ主観的)

 人類が宇宙の形状を観測できていないから

 宇宙の形を知らない・予想するしかない状態のと同じ状態 

上位者の意識次元レベル

→自分の意識のや思考の形・状態を内側にいながら外側からも把握できる

 (主観的観測と客観的観測を完璧にできる)

 宇宙の形を把握しているので全体像が掴めているのと同じ状態

 

ここが数ある上位者と人間の違いの一つなのであり、
彼らと人間の思考・視点の違いによる能力の使い方なのではないかと考えられる。

 

上位者の悪夢を形作る能力とは、すなわち宇宙・思考を外から眺めることができる視点であり、


ゆえにその能力を持つ、あるいは技術(能力・魔法のようなもの等)として
扱えるということなのかもしれない。

 

~了~

 

ツイッターに上げたものを引用しました。とりあえずブラッドボーンのカテゴリとして試しに記事出してみます。

 

※ブラッドボーンの解釈はこれが正解というものがなく、どう解釈するかは個人の自由です。あくまで一つの考察としてお楽しみください。