ソウル照覧

ソウルシリーズと趣味の民俗学・歴史等を考察しているブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~2~

五行説は残る<ロザリアの指>を特定するための重要なヒントだった? こうして<黄色指のヘイゼル>は、人差し指を担当していたことがわかった。 だが一つ腑に落ちないことがある。なぜ<ロザリアの指>の誓約者の中で、ヘイゼルだけがこのような名を持たされたの…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~7~

不死のニトは何度も火に挑み、王のソウルを獲得した 墓王ニト。ダークソウル1の開始時点では、人骨が幾重にも折り重なった姿をしているが、彼は元不死の人間であった。 先に述べたように、ニトは墓王となる前は「闇から生まれた幾匹か」と同じような存在でし…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~6~

シャラゴアが語る、誰も知らぬ小人の過去 以上の考察から今まで多くのことが不明だった、墓王ニトに関する情報が大分明らかになってきたのではないだろうか。 ここでもう一つ考察で明らかにしておきたいことがある。 それは誰も知らぬ小人が、なぜ金行に当て…

<グウィンは本当に太陽の王だったのか?説>のおわりによせて

さて、グウィンの考察シリーズがひと段落ついたところで、 ここでは今回の考察を通して、自分がグウィンに感じたことを綴ってみたいと思います。 あくまで私の考察から感じたことなので、その点はご了承ください。 (シリーズの最初記事はこちらから↓) sirius…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~5~

<最初の死者>は不死であるがゆえに蘇った こうしてニトの死因についての理屈は明かされたわけだが、 まだ解くべき問題が片付けられたわけではない。 筆者がこれまで述べてきたように、ニトは王のソウルを得る前に <はじまりの火>によって死んでいた。だから<…

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~1~

<ロザリアの指>は、生まれ変わりの母ロザリアと結ぶことができる誓約である。 この誓約には他にない特徴がある。それはロザリアと誓約した者には、 <指>に纏わる名前が与えられることである。 ダークソウル3本編で判明している<ロザリアの指>誓約者(メンバ…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~9~

闇の王となる結末を選んだ場合の考察 ダークソウルでは主人公の選択によって、 火継ぎをするか・闇の王になるか、いずれかの結末が描かれる。 闇の王ルートでは火を継がないという選択をするので、そちらの場合は以下のテキストのような理由で、グウィンや騎…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~8~

『最初の火の炉』で襲い掛かってきたグウィンの真意 ダークソウルにおける最後の闘いの舞台となるのが『最初の火の炉』。 その中枢部で不死を待ち構えているのが薪の王グウィンであり、 問答無用で激しい攻撃を浴びせてくる。 大王の力は全盛期の頃より遥か…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~4~

ニトだけが<はじまりの火>で死んだのはなぜか だが一つ大きな疑問が湧き上がる。<はじまりの火>から王のソウルを 得るには、先述したように火に触れることが前提条件となる。 ならば無論ニトだけでなく、他の者たちにも同じ条件が課されているはずである。 …

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~3~

五行思想で見えてくる<はじまりの火>とニトの関係 グウィン・イザリスの魔女・ニト・誰も知らぬ小人を五行の属性に当てはめたことで、(この考察における)ニトの死因を解明するための準備は整った。 ではずばり言おう。ニトを殺したのは<はじまりの火>であ…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~2~

ダークソウル世界と五行説の共通性 筆者はこれまでの考察で、ダークソウル世界やグウィンの成り立ちを、木火土金水の五行に当てはめてきた。 もちろん今回もこの手法がベースとなっている。その上でまず提示しておきたいのが、勢力及び種族ごとにおける属性…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~1~

墓王ニトこそが、<初めて火によって死んだ人>だった ダークソウル1のオープニングで、墓王ニトは<最初の死者>と語られている。 確かに骸骨そのものの見た目といい、およそ生者とはかけ離れた姿である。 だがここでまた疑問がよぎる。普通死んだのであれば活…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~7~

<悲劇の大王>グウィン 不死の古龍たちとの激しい戦いを制し、世界の王者となり、なんでも 思いのままにしてきたグウィンが何をそんなに怖れ、薪となったのか。それはほかでもない、 "太陽の光の王"の称号を剥がされ、太陽の神でない自分の真実が、白日の下…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~6~

"王"の称号がグウィンを薪にした グウィンが木行の雷の神であり、火を得るには自らを薪にするしか方法が無かったとしても、薪となる理由としてイマイチ弱いという点は認めざるを得ない。 なにせ<火継ぎ>で薪になった者の末路は、火による永劫の苦しみで あ…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~5~

グウィンは火継ぎによって創造の理を書き換えた。 五行説では木から火が生ずる。木が火を得るには燃料になるしかない。 筆者はダークソウルの世界の理も、概ね五行説に沿っているものと考えている。 この根拠については、いずれ他の記事で書いていくつもりな…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~4~

大王グウィンが自らを薪にしなければならなかった切実な理由 太陽の光の王グウィンは、自らを薪として<はじまりの火>に火に焼べた。 それは火の時代の陰りを予見し、火を絶やさぬためである。 かくして火は勢いを取り戻し、世界は再び火の時代を迎えるので…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~3~

五行説から考察する大王グウィンの成り立ち 太陽の光の王グウィンそのものが太陽では無かった。 つまり太陽神を偽った神であったとしたら。 グウィンが太陽神であることが、これまでの長いダークソウルの歴史で一貫してきた通説だけに、あまりにも飛躍しすぎ…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~2~

もちろん一介の神であったならば、そこまで自分の本質を偽るのは容易ではない。 だがそれを可能とする者が一人だけいる。 世界の支配者であり神々の王グウィンである。火の時代の創始者である彼の権力を以てすれば、自分の来歴をいくらでも飾り立てることは…

【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~1~

ダークソウルシリーズにおいて、グウィンは太陽の光の王とされている。 それがダークソウルシリーズの”通説”として、定着しているので、 このシリーズを知る誰もが、グウィンを太陽の光の王として認識しているだろう。 だがグウィンは本当に太陽王なのだろう…

五行思想「木」で考察する、風神雷神がいつも一緒にいる理由

風神雷神図屏風 Wikipediaより 五行思想は中国から渡ってきた思想で、春秋戦国時代から続いているとされています。 陰陽学と五行学という二つの学問が合わさったもので、陰陽五行説として体系化したのは孔子であると言われています。 五行では 「木は火を生…