ソウル照覧

ソウルシリーズと趣味の民俗学・歴史等を考察しているブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~08~

※<吹き溜まりの天使>は樹樹のような見た目をしている(2・3) の続き 樹を思わせる<吹き溜まりの天使>の姿は天使信仰の物語によるものだった? ここで一旦、<吹き溜まりの天使>が召喚されるカラクリについて整理しておきたい。 先程述べたように、<蛹>は<蓋か…

【ブラッドボーン考察】上位者の悪夢を作り出す能力について

上位者の悪夢は思考の形を観測する能力なのか 我々人間は上位者の悪夢に、お化け屋敷に入れられた人よろしく、なぜ翻弄されるだけなのか。 その原因は今の時点での人間は、宇宙の形を外から眺めることができないからだという仮定を元に、上位者の悪夢を使役…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~07~

<吹き溜まりの天使>は樹木のような見た目をしている (2・3) 本稿において天使の正体はサリヴァーンではないかと考察している。 だが、ロスリック城にはサリヴァーン像(?)と思われるものの他にも、<天使>の候補と成り得る像がいくつか存在する。 最も知名…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~06~

倒しても何度も復活する。蛹を倒すと完全に消滅する(1・続き) <吹き溜まりの天使>は奇跡(魔法)の産物だった!? 少々話が逸れるがここで「巡礼者」の意義について、改めて確認しておきたい。 そも巡礼とは簡単に言うと、信仰する宗教の聖地と定められた場所…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~05~

<吹き溜まりの天使>こそが<天使>の正体を示すヒントだった ここまではカバラに関する共通点から、サリヴァーンが天使信仰をもたらした<天使>である可能性を明示してきたが、それではダークソウル本編において、サリヴァーンが<天使>と言える根拠はあるのだろ…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~04~

王子ロスリックの蘇生術はカバラによるものだった? 筆者が天使信仰とカバラに注目する根拠はまだある。それは「蘇生」である。 周知の通り、ダークソウル3でも蘇生の魔法を使う人物がいる。 そう、ロスリックの国において「王」の資格を持って 生まれた王子…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~03~

メルキゼデクとサリヴァーンは共に「罪を裁く」権能を持つ 「正義を司る権能」は世界の神話でもよく見られるが、こういった権能を持つ存在は多くの場合、人間の罪を計り、罪が重ければ裁きを与えるという共通項がある。 キリスト教では大天使ミカエルもまた…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~02~

カバラと天使信仰は共に<天使>からもたらされた 伝承によるとカバラは預言者アブラハムが天使メルキゼデクから伝授された天界の秘密、あるいはモーセがトーラー(律法)に記しきれなかった部分を口伝としたものであるという。 カバラの成り立ちにおける実際…

【ダークソウル考察】天使の正体はサリヴァーンだったかもしれない説~01~

<天使>はダークソウル3で初登場した存在である。まず本編でテキストによる天使信仰への言及があり、その後リリースされたDLCにおいて、その姿がお披露目となった。 DLCにおける天使は、人に似た形の躰に羽が付いた、我々の世界でも馴染み深い「天使」に似た…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~20~

本編のテキストには何も語らぬニトの本心が隠されている? ニトは長らく人間に枷を嵌めたことを後悔していたのではないか。 そう考える根拠はいくつかある。とはいえこれも筆者の憶測が多分に 入るので、それを前提で読んでいただきたい。 まずはダークソウ…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~19~

ニトの<誓約>で難易度が上がるのは、火の試練を阻害するためだった 初対面ではニトは敵対しない。彼の眠る領域に入っても玉座(?)から動くことはない。 侵入者たる不死が領域を探索し、彼の眷属であろうスケルトン達を返り討ちにしてもである。 また墓王ニト…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~18~

おとなしく寝ていたニトが襲いかかってきたのは、不死を薪にしないためだった? ダークソウル1では結局、何も知らぬ不死によってニトは討たれる。 だがそれについて後悔は無かったのではないか。 墓王ニトはシナリオ上、必ず対決することになる。しかしその…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~17~

<神の枷>による拘束が緩和された状態こそが「亡者」だった 筆者は人々にダークリングが現れたのは、墓王ニトが自ら<神の枷>を嵌める役目を終えたからであると考察した。 ではニトが<神の枷>を嵌めなくなったら、その後はどうなるのか? <神の枷>は人に寿命を…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~16~

人の亡者化は「死せる運命からの解放」による影響だった? ダークリングが現れたことによって、人は亡者に変ずるようになった。 筆者が述べたようにダークリングが現れたのは火の陰りが原因ではなく、ニトが人に<神の枷>を課すことをやめたのが原因であるの…

Twitterの新アカウントについてのお知らせ

いつもお世話になっております。 遅れましたがTwitterのアカウントについてのお知らせです。 先月あたり急にTwitterにログインできなくなってしまい、 対処しようと奮闘してみましたがダメでした。 新しいアカウントを作り、しばらく試用してみたところ 問題…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~15~

火が陰ったとき、墓王ニトの反逆が始まった 火の時代は太陽の光の王グウィンを筆頭とした、神々の時代であった。 そしてそれは人間たちが<神の枷>を嵌められ、王族である神々に支配される時代でもある。 すなわち火の時代では人間である限り、未来永劫決して…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~14~

<神の枷>の正体は<死の枷>だった 人間が本来の能力を封じられたのは、椎骨に<枷>としての細工がなされたからである。 本来の能力とは当然<不死>を指す。つまり椎骨への細工で課せられた <神の枷>とは、転じて人間に死をもたらす<死の枷>なのである。 墓王ニ…

Twitterの更新通知に関するお知らせ

いつもお世話になっております。連絡手段がないので、Twitterから アクセスする方々に向けて、ここで書かせていただきます。 何故だかわかりませんが、Twitterにログインできなくなって しまいました(`;ω;´) ※2020年2月25日 よって、現在Twitterを介して…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~13~

ニトの眠りは世界に何をもたらしたのか <火継ぎ>の試練は、最終的にグウィンが散らばった王のソウルを、不死(主人公)から回収するための隠れ蓑に過ぎない、と筆者は考察する。 sirius369.hatenablog.com だがニトが抹殺対象になる理由とはなんだろう?彼がグ…

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~7~

※ご注意※ 以降の考察では<暗月の剣> <青の守護者>と<ロザリアの指>の敵対関係に関する考察も述べていきますが、決して誓約同士の不仲を煽る意図はありません。また他プレイヤーのロールプレイに口を挟むつもりもありません。あくまで筆者個人の考察による内…

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~6~

※ご注意※ 以降の考察では<暗月の剣> <青の守護者>と<ロザリアの指>の敵対関係に関する考察も述べていきますが、決して誓約同士の不仲を煽る意図はありません。また他プレイヤーのロールプレイに口を挟むつもりもありません。あくまで筆者個人の考察による内…

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~5~

※ご注意※ 以降の考察では<暗月の剣> <青の守護者>と<ロザリアの指>の敵対関係に関する考察も述べていきますが、決して誓約同士の不仲を煽る意図はありません。また他プレイヤーのロールプレイに口を挟むつもりもありません。あくまで筆者個人の考察による内…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~12~

グウィンが不死を封じたのはニトの<折れない心>を怖れたからだった 結論から言ってしまうと、グウィンに人間の不死を封じようと決意させたのはニトである。 だがおそらくはニトがグウィンに不死を封じろ、と意見したのではないと筆者は考える。誤解を避ける…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~11~

死の神ニトによって人間は不死ではなくなった? さて、残るはなぜ神代では不死だった人間が、火の時代では不死で無くなっているのかの謎だが、その謎を解く鍵を握っているのは、ずばりニトである。 より具体的に言うならば人間から不死を無くすよう依頼した…

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~4~

グウィンドリンは本当に<ロザリアの指>だったのか? グウィンドリンが<ロザリアの指>となる動機は、充分すぎるというほどあった。 しかし動機があっても、グウィンドリンが<ロザリアの指>であったと結論づけることはできない。 動機の次に肝心なのは、 グウ…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~10~

誰も知らぬ小人は、すでに不死ではなかった 神代のニトと誰も知らぬ小人には実は大きな違いがあった。 それは<不死かそうでないか>である。 順序を追って考えてみよう。ニトは古き神代の人間だった。その当時の人間は不死だった。 だが後世となる火の時代の…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~9~

なぜ神になったニトが<人間の祖>ではないのか ニトが元人間であり神代の不死でもあったのならば、その他の人間たちもまた王のソウル争奪戦に挑んだであろうことは想像に難くない。 しかし思い返してみれば、ニトが古き時代の人間だったのなら、 ダークソウル…

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~3~

五行によって「小指」を割り出すことはできたが…… 以上が五行説を元に、グウィンドリンが<ロザリアの指>であったと考える筆者の考察である。 だがこれだけの情報で結論づけるのは、筆者自身としてもまだ早いのではないかという思いがある。 とはいえ、五行説…

【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~8~

本編で明かされることの無かった、墓王ニトの成り立ち ニトの歴史は不死(主人公)の歩みの中にあった。 こうして考えると、ダークソウルの始めからあった篝火システムや、 不死が人間性・ソウルを集める意味もちゃんとあったのだとわかってくる。 これまでダ…