【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~7~
※ご注意※
以降の考察では<暗月の剣> <青の守護者>と<ロザリアの指>の敵対関係に関する考察も述べていきますが、決して誓約同士の不仲を煽る意図はありません。また他プレイヤーのロールプレイに口を挟むつもりもありません。あくまで筆者個人の考察による内容ですので、その点をご留意いただいた上でお読みいただきますようお願いいたします。
誰も知らぬところで暗月の神は「二枚舌」を使っていた
<青ざめた二枚舌>のテキストでは「嘘」を強調する文言として「神騙り」のほかに、「二枚舌」という言葉も記載されている。
筆者はこの<青ざめた二枚舌>というアイテムの存在に引っかかりを感じてならない。
アイテムテキストにおいては神を騙ることが罪悪という意味合いで、わざわざ「二枚舌」という言葉まで引っ張り出している点、そしてもう一つは<青ざめた二枚舌>が、使用することで<青ざめた舌>二枚分としてカウントされるという点である。
これらの点から、青教関連の誓約者たちが神を騙るよりも、もっと重要な意味がこの「二枚舌」というキーワードに込められているように思えてならないのである。
また蛇の舌は2つに分かれている。この点もまたグウィンドリンとの関連性を示しているように感じられる（グウィンドリンは足が蛇になっている）。
これらのキーワードは、ダークソウル全体で見れば、あまりにもささいな情報である。
よって気のせいだと一笑に付してしまうことは簡単にできる。
しかし本当にダークソウル本編において、どうでも良い要素であるのなら、アイテムの性能につけ、ここまで「二枚舌」を強調する意味はなんだったのだろうか。
また、暗月の神グウィンドリンは、シリーズを跨いで登場するキャラクターである。
そんなグウィンドリンとの関連を匂わせる情報が、果たして大したことではないと簡単に切り捨ててしまって良いものだろうか。
その疑問に対する答えは、まさにこの「二枚舌」という言葉の中にあった。
まずは改めて二枚舌の意味を確認してみることにしよう。
「二枚舌」にはもう一つの意味が込められていた！？
「二枚舌」という言葉には、簡単に言うと嘘を吐く、矛盾したことを言うといった意味がある。
だがもう一つ挙げておきたいことがある。実のところ「二枚舌」は仏教に由来する言葉なのである。
もともとは仏教用語の両舌（りょうぜつ）から来ており、その意味は
両方の人に違うことを言って、仲違いさせることである。
上記の解説を見て「あっ」と思った読者もいるだろう。
そう、一般的に用いられる「二枚舌」の意味合いであれば、単純に嘘を吐くことを表すのだろうという解釈で終わる。
だが、「二枚舌」の元となっている仏教用語の「両舌」においては、
他人同士を仲違いをさせるという意味も含まれるのである。
つまり「両舌」を元にした意味合いで「二枚舌」を解釈する場合、これまた状況が異なってくることがおわかりいただけると思う。
<青ざめた二枚舌>にある「二枚舌」のテキストに、後者の「両舌」を元にした意味合いを当てはめる場合、予想の斜め上を行く考察が浮かび上がってくるのである。
グウィンドリンは「二枚舌」を使い、誓約者たちを仲違いさせていた？
ここまでの考察材料を挙げたところで、筆者なりの見解を先に示しておくと、
暗月の神グウィンドリンが<ロザリアの指>であったと考える根拠は、まさにこの「両舌」から来る「二枚舌」の意味なのである。
<暗月の剣> <青の守護者>と<ロザリアの指>は、互いに耳と舌を狩る熾烈な敵対関係にある。
<ロザリアの指>が<暗月の剣> <青の守護者>を討ち取ると、<青ざめた二枚舌>を獲得できる。
これらの関係性を「両舌」から来る「二枚舌」で解釈した場合、グウィンドリンが実は<ロザリアの指>であったという説明も、決して不可能では無くなる。
どういうことなのか改めて説明しよう。
まず「両舌」は両方に異なることを言って仲違いさせることを示す。
この場合、グウィンドリンが「二枚舌」を使って、<暗月の剣> <青の守護者>と<ロザリアの指>を仲違いさせていたのだと考察できる。
なぜそんなことをしたのか。答えはロザリアに舌を捧げるためである。
その説を補強する論拠として<ロザリアの指>が、グウィンドリンの誓約者たちを狩った場合にだけ獲得できる<青ざめた二枚舌>の効果が挙げられる。
<青ざめた二枚舌>は使用すると<青ざめた舌>二枚分になり、通常よりも多くの舌が手に入る仕様となっている。
つまりグウィンドリンが<ロザリアの指>であれば、ロザリアの誓約者たちに<暗月の剣> <青の守護者>を狩らせることによって、より効率的に舌を集めることができるというわけである。
～次回に続く～
※ダークソウルの解釈はこれが正解というものがなく、どう解釈するかは個人の自由です。あくまで一つの考察としてお楽しみください。
