ソウル照覧

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【ダークソウル考察】五行思想で考察する、グウィンは本当に太陽の王だったのか?説~3~

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五行説から考察する大王グウィンの成り立ち

太陽の光の王グウィンそのものが太陽では無かった。

つまり太陽神を偽った神であったとしたら。

 

グウィンが太陽神であることが、これまでの長いダークソウルの歴史で一貫してきた通説だけに、あまりにも飛躍しすぎていると感じる。

 

ましてや陰陽五行説によって、グウィンが太陽の神ではないという

考察が本当に成り立つのか。しかるべき結論が見出せるのか。

 

それを可能にするには、まずは固定された

思考の壁から、意識を解き放つ必要がある。

 

そこで肩慣らしに、グウィンが持つ大雷の力を、五行説から考察してみよう。

 

五行説におけるグウィンの属性を考察する

これまでの考察で、グウィンが持つ雷の力が、太陽の力とは別物という一つの仮説が浮上した。

 

ゆえにグウィンが太陽の神ではなく、雷の神という見解ができるように

なったが、この見解と五行説を組み合わせて、

グウィンがどの属性に当てはまるのかを考えてみよう。

 

まずグウィンが大雷の力を持つことから、雷の神と仮定する。

その上で五行説木火土金水のいずれかに当てはめる必要がある。

 

一見すると、木火土金水の内に雷に該当するものはない。だが

実のところ、ここからはより一歩踏み込んだ知識が必要になる。

 

 五行説では様々な要素が木火土金水に当てはめられる

陰陽五行説の思想ではまず先に木火土金水の五つの属性が挙げられるが、これらは万物を構成する要素を大きく五つに分けたものである。

 

この五行を大きなベースにして、より細かに万物の要素を分類していく。

 

五行思想では天地(あめつち)の自然現象や色など、様々なものを

木火土金水のいずれかとして捉える方式となっている。

 

たとえば五行思想に基づく五色(ごしき)という概念では、五つの色を

以下のようにタイプ分けしている。

  • 木属性→青(緑)
  • 火属性→紅(赤)
  • 土属性→黄
  • 金属性→白
  • 水属性→黒

そして五行説八卦という吉凶を占うのに用いられる概念にも関係しており、八卦における基本の八つの自然物を五行で分けると以下のようになる。

  • 木属性→雷・風
  • 火属性→火
  • 土属性→山・地
  • 金属性→天・沢
  • 水属性→水

ここで五行思想におけるは、木属性にタイプ分けできることがわかる。

 

五行思想

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%A1%8C%E6%80%9D%E6%83%B3

 八卦

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%8D%A6

(五行についてやや走り気味な説明になってしまったが、グウィンの考察に重点を置きたいので、より詳しい説明はウィキペディアを参照してほしい)

 

sirius369.hatenablog.com

 

これらのことから筆者は、グウィンは本来

木の眷属の神であるという仮説を立てている。

 

五行思想から考察すれば、なぜグウィンの力は

太陽の光ではなく、雷光のようなものになっているのか、

 

そして太陽の奇跡にはなぜ、系統の異なるエフェクトと効果があるのか、

 

それらの疑問に対する回答が、ここに来てきれいに揃うのである。

 

そして先に述べたように、ダークソウルにおける奇跡とは、

神々の物語を信じ込むことによって発動する魔法であり、

 

別の側面から見れば、神々にとって大いに都合の良い信仰システムという仕組みになっている。

 

これらの情報をまとめると、このような図式が見えてくる。

 

太陽の力と説明されている奇跡が、雷のような見た目をしている

という、妙な現象が起きていた原因は、

雷の神であったグウィンが己を太陽の神と偽ったためであったと。

 

果てにグウィンは太陽の光の王として大きな影響力を得た。

 

それを以て、グウィンは世界を神々の都合の良いように作り変えていったのだと。

 

グウィンが火の時代を興したことによって、神々は栄華の時代を迎えた。

 

人間たちの頭上に君臨し、我が世の春を謳歌していた神々であったが、話はそう上手く転がらなかった。

 

グウィンを頂点とする神々を神たらしめたのは、

王のソウルであり、はじまりの火であった。

 

しかし火が衰えはじめたことによって、神々は存続の危機に立たされた。

 

だが太陽の光の王となったグウィンの運命は、それ以上に思っても

みなかった事態へと転がっていくのである。

 

※ダークソウルの解釈はこれが正解というものがなく、どう解釈するかは個人の自由です。あくまで一つの考察としてお楽しみください。