【ダークソウル考察】墓王ニトは最初の<死者>にして<不死の英雄>だったかもしれない説~2~
ダークソウル世界と五行説の共通性
筆者はこれまでの考察で、ダークソウル世界やグウィンの成り立ちを、木火土金水の五行に当てはめてきた。
もちろん今回もこの手法がベースとなっている。その上でまず提示しておきたいのが、勢力及び種族ごとにおける属性のワイプ分けである。
例として筆者はダークソウルにおける時代の流れが、以下のように五行に相当すると考察している。
五行の流れ
木→火→土→金→水のループ
ダークソウルの時代の流れ
・古き時代(金→水)
霧に覆われた、岩・大樹・古竜ばかりの世界
↓
・ダークソウル1(木→火)
グウィンらが王のソウルを得て火の時代を興す
不死が薪になり火の時代を継続
↓
・ダークソウル2(火)
不死が薪になり火の時代を継続
火継ぎによる木→火のループ
↓
・ダークソウル3(火→土→金)
火が陰り灰が跋扈する(火→土)
灰によって新たな世界が創られる(土→金)
※五行は輪のように循環するので、<木>の前に<金→水>が来ても五行の流れにおいては問題ない。
また大王グウィンの正体が太陽の神ではなく、雷の神であることを考察するにあたって、<薪の王>グウィンの顛末を以下のように記した
グウィンの顛末
・ダークソウル1~2(木→火→土→金)
<太陽の光の王グウィン>=木
↓
<薪の王グウィン(火継ぎ後)>=木→火
↓
<溶けた土→鉄の古王>=土→金
上記の一致性から見ても、ダークソウルが決して、五行思想と無関係ではない可能性を感じ取っていただけるのではないだろうか。
(上記に関するグウィンの顛末については以下の記事を参照)
それでは先に述べたように、勢力及び種族ごとに五行属性でタイプ分けをしようと思う。
ここで言う勢力・種族は、ダークソウルのオープニングに登場する
グウィン・イザリス・ニト・名も知らぬ小人を指すという点を前置きしておく。
勢力・種族という形で表記したのは、グウィンら個人だけでなく、
「彼らに属する存在をひっくるめた」という意味合いにしたかったからである。
その上でグウィン・イザリス・ニト・名も知らぬ小人それぞれを、
五行の属性ごとにタイプ分けすると以下のようになる。
グウィン・イザリスの魔女=木属性
ニト・名も知らぬ小人=金属性
イザリスの魔女は火属性ではない……?
上記でそれぞれに割り当てられた属性を見て、「はてな?」と感じる人も多いだろう。
簡単に説明すると、まずグウィンを木属性に当てはめている理由は、
大雷の力を使っているゆえである。五行で考察すると雷属性は木行となる。
詳しくは以下の記事を参照していいただきたい↓
そしてイザリスの魔女だが、彼女らは火属性ではないのか?考える人も多いだろう。
だが、筆者はイザリスの魔女もまた木属性、または火属性の神ではないと考える。
確かに彼女らは炎の呪術を操るが、イザリスの魔女達が操るあれらの
炎は、元を正すと呪術による「まがいものの火」である。
炎の魔女らに関連するアイテムテキストの内容から、彼女らは何らかの存在を信仰することによって、火の魔法を使役していた可能性がある。
このことから筆者は、魔女達が自力で火を熾しているわけでは無いと
見ている。
またイザリスの魔女のなれの果てである、混沌の苗床は樹木の姿をしている。
以上の材料を元に、イザリスの魔女をとりあえずはグウィンと同じ
木属性とした(この先の考察の次第によっては変わる可能性もある)。
さて本題はニト、そして誰も知らぬ小人である。彼らが両方とも金属性と言われた方が、より唐突に感じるだろう(毎度のことながら申し訳ないと思うが、しばしお付き合い願えれば幸いである)。
しかし彼らの属性に関してもきちんと説明するので、どうか安心していただきたい。
言っておくが、こんなのはまだ序の口である。とにかく筆者が考える
ニトの死因には、五行の性質が密接に関わっている。
次の章でその根拠を詳しく説明していこう。
~次回に続く~
※ダークソウルの解釈はこれが正解というものがなく、どう解釈するかは個人の自由です。あくまで一つの考察としてお楽しみください。