ソウル照覧

ソウルシリーズと趣味の民俗学・歴史等を考察しているブログ

【ダークソウル考察】五行思想で考察したら、<ロザリアの指>が特定できたかもしれない説~2~

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五行説は残る<ロザリアの指>を特定するための重要なヒントだった?

こうして<黄色指のヘイゼル>は、人差し指を担当していたことがわかった。

 

だが一つ腑に落ちないことがある。なぜ<ロザリアの指>の誓約者の中で、ヘイゼルだけがこのような名を持たされたのかという点である。

 

他のメンバーは素直に薬指の、中指の、とわかりやすい名前である。

 

しかしその中で唐突に<黄色指>という名前が現れ、しかもその意味は

五行に照らし合わせないと解読することができない。

 

これはなんなのか、と戸惑うところだが、実はこれこそがヒントだったのではないか。

 

要するに一見暗号のようなネーミングこそが、<ロザリアの指>を特定するためのヒントということではないのか、と筆者は考察するのである。

 

<ロザリアの指>には薬指・中指が誰なのかは判明しており、そして先程五行説を元にした考察で、ヘイゼルが人差し指担当だったことが明らかになった。

 

だがまだ判明していないメンバーがいる。親指と小指である。

 

<ロザリアの指>が人間の手をベースとする五本指を指しているのだと

するならば、当然親指と小指があってしかるべきである。

 

だが本編中、<ロザリアの指>の中で「指」と明示されているのは、

レオナール・カーク・ヘイゼルのみであり、その他の指については一切言及されていない。

 

さらにこの人物が親指・小指であると想起させるようなテキストも一切無い。

 

一見八方塞がりの状態である。だがそれはあくまで普通にテキストのみで解明しようとした場合である。

 

先程筆者は、五行説を用いて<黄色指>の意味を推理した。

 

つまり<黄色指>という名自体が、五行に有力な手がかりがある

ということを暗示するヒントではなかったかと思うのだ。

 

五行説とダークソウル本編にある情報を照らし合わせることで、

本当に<ロザリアの指>の残りのメンバーがわかるのか。

 

かくいう筆者も最初は半信半疑だった。だが調べてみると実際に偶然の一致とは思えない論拠が、次々と浮き上がってきたのである。

 

そして筆者は、本編中では語られなかった、<ロザリアの指>の親指と

小指と思われる人物に行き当たったというわけである。

 

彼らはダークソウル本編のシナリオに深く関わるキャラクターなので、是非とも記事にしておきたい。

 

まずは小指を担当していたと思われる人物から迫っていきたいと思う。

 

五行説を元に小指担当は誰だったのかを考察してみた

それでは謎に包まれた<ロザリアの指>の残るメンバーの一人・小指を

担当していた人物にご登場願おう。

 

<ロザリアの指>の小指、それはずばり陰の太陽にして

暗月の神・グウィンドリンである。

 

いきなり何を言うのかと思うだろうが、答えを急ぐのはまだ早い。

 

もちろん、きちんとした根拠があってこそ、この説を提示しているので、順を追って説明していく。

 

それにはまず、グウィンドリンが小指担当であったと述べる根拠となった五行説に触れておきたい。

 

<黄色指のヘイゼル>と同じように、筆者は五行説の中にグウィンドリンと関連する情報を見出した。それをこれから解説していきたいと思う。

 

五行思想の<五官>が示すグウィンドリンと「小指」の関連性

これまでの解説で一口に五行説と言っても、<五指>・<五色>のように様々な概念が存在するということを知っていただけたと思う。

 

そこで今回、小指担当の考察で用いる五行の概念は、先程紹介した

<五指>・<五色>の他、新たに<五官>を加える。

 

なぜ複数ある五行の概念で、今度は<五官>を用いるのかについての説明もするが、とりあえずまずは<五官>について説明しておきたい。

 

五行説の<五官>における属性の振り分けは以下のようになる。

 

<五官> 

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 Wikipedia五行思想より抜粋

 

ここで<五官>を用いる理由だが、これはそのまま小指がグウィンドリンであると考えた根拠となる。

 

<五官>における水行では耳が該当する。この<耳>が重要なキーワードとなる。

 

実のところ耳はグウィンドリンと無関係ではない。

 

その根拠はグウィンドリンと結べる誓約<暗月の剣>の誓約アイテム、

<復讐の証>と<約定の証>のテキストにある。

 

復讐の証のテキストより(ダークソウル1)

血が抜けて縮んだ耳

倒れた罪人から切り取られたもの

 

暗月の剣の騎士たちは、神々の敵たる罪人を誅し

その証としてこれを持ち帰る

 

耳のない罪人の死体は恐怖の対象となる

人々は復讐の刃を知り、もって神々を敬うだろう

それが、陰の太陽の永の使命なのだ

 

約定の証のテキストより(ダークソウル3

古い青教との約定に基づき

神の敵たる闇霊を狩った証

 

耳のない死体は恐怖の対象となり

人々は暗月の剣と、神の敵たる不敬を知るだろう

それが影の太陽の永の使命なのだ

 

誓約<暗月の剣>では、復讐の証に倒した者の耳を切り取り、

それを陰の太陽グウィンドリンに捧げることで絆レベルを深めることができる(3ではヨルシカ)。

 

このようにグウィンドリンと耳というキーワードは、シリーズを通してかなり密接に関わっているのである。

 

それではヘイゼルの時と同様に<五指>・<五色>・<五官>の情報を照らし合わせてみよう。

 

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まず<五色>を見てみたい。先程表記した<五色>の表では、水行に相当する色は黒である。

 

ダークソウル3時点でのグウィンドリンが纏っている衣装の色はなので、<黄色指>と同じ解読方法を採用するならば、ここでも条件は一致する。

 

そして耳・黒ともに水行に属し、五指でそれに該当するのは小指である。

 

よってこれらの情報を統合すると、<ロザリアの指>における小指担当はグウィンドリンということになるわけだ。

 

~次回に続く~

 

※ダークソウルの解釈はこれが正解というものがなく、どう解釈するかは個人の自由です。あくまで一つの考察としてお楽しみください。